兵法道具のご紹介

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縨|伊賀風山流 兵法教室

縨 縨は、母衣と書かれることもあり、鎧の後ろに付ける布のことです。色は専ら赤白を用い、檜の串と竹の骨からなる縨篭を中に入れて膨らませます。古くは弓を防ぐために用いられましたが、後に差物の一種とされるようになりました。
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帷幕|伊賀風山流 兵法教室

帷幕 帷幕は兵営に張る幕のことであり、外に施す外幕と、内に施す内幕があります。幕には白布を用い、二十八又は二十七の乳を付け、そこに縄を通して、地面に刺した串に掛けます。転じて作戦を立てる本営を指し、漢の高祖劉邦は、軍師の張良(子房)を、籌(...
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軍鞭|伊賀風山流 兵法教室

軍鞭 軍鞭は、主将が手に取って三軍を指揮するためのものです。元の将軍伯顔(バヤン)が江南を征服するときに用いたと伝えられています。当流では、木は勝軍木を用い、削って丸くし、先は三方より切ると定めています。
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白旄|兵法道具のご紹介

白旄 白旄は、采配とも呼ばれます。周の武王が牧野の戦いの際に用いたと伝えられており、日本でも多くの名将たちが用いてきました。当流では、串は勝軍木を用い、紙を巻くと定めています。
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軍扇|伊賀風山流 兵法教室

軍扇 軍扇は、主将が手に取って兵を指揮する扇です。当流では、骨の数は八本、そのうち大二本は勝軍木を用い、それ以外の小は竹を用いるとされています。なお、勝軍木とは白膠木のことであり、聖徳太子がこの木を用いて四天王の像を作り、物部守屋を誅したと...
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旗|伊賀風山流 兵法教室

旗 旗には、吹流旗と乳付旗があります。吹流旗は、旗の上端部に緒を付けて旗竿に結ぶ旗で、大きさは大中小の三種があります。乳付旗とは、旗に多数の乳(小さな輪)を付けて旗竿に通す旗で、大きさは様々であり、形には縦と横の長さが同じ方旗と、縦が横より...
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法螺貝|伊賀風山流 兵法教室

法螺貝 法螺貝は、指示を遠くに通じさせるための道具であることから、大きいものがよいとされます。なお、法螺貝の口が広く外へ開いているものの方が、高く大きく鳴ることからよいとされます。また、法螺貝の口は銀を用いて張るのがよいとされています。
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太鼓|伊賀風山流 兵法教室

太鼓 太鼓についても、その考え方は鐘と同じです。太鼓は、指示を遠くに通じさせるための道具であることから、なるべく大きいものを用いて、よく響き、遠い距離にも対応できることを重視します。もっとも、大きければその分重くなることから、一定の制限があ...
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鐘|伊賀風山流 兵法教室

鐘 孫子兵勢篇に、「衆を闘わしむること寡を闘わしむるが如くするは、形名是なり」とあります。大軍では言葉がお互いに聞こえないため、鐘を用います。鐘は指示を遠くに通じさせるための道具であることから、なるべく大きいものを用いて、よく響き、遠い距離...